スキルアップ技術士補H19>1-4-1〜

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植物がその体をつくり、また体内の化学反応をバランスよく進めるためには、一般に少なくとも16種類の元素(炭素、酸素、水素、窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、イオウ、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、モリブデン、銅、塩素)が必要とされている。
質量でそれぞれ乾燥植物体のほぼ0.1%以上を占める9元素を多量元素と呼び、それ以下の7元素を微量元素という。これら元素について、植物と肥料に関する次の記述のうち、最も不適切なものを選べ。
(1)16元素のうち炭素、酸素、水素は、光合成の原料になる二酸化炭素と水から取り込まれるので、補給の必要はない。
(2)肥料とは、農作物の収量を増やしたり、成長に不足しがちな元素を植物に補給するために与える物質である。
(3)天然肥料を施すと、含まれている有機物の酸化反応によって二酸化炭素を生じるが、土壌を酸性化させることはない。
(4)化学肥料には、窒素、リン、カリウムのどれかを主成分とした無機化合物が多い。
(5)微量元素は、植物体内の酵素の成分として含まれるものや、酵素の活性化、光合成などに必須なものが多い。

解答例