スキルアップ>技術士補H19>2-1〜
2-1
次の記述において、[ア]〜[ウ]に入る語句の組合せとして適切なものを(1)〜(5)の中から選べ。
技術士は、1951年(昭和26年)、任意団体としての日本技術士会にはじまり, 1957年(昭和32年)に技術士法が制定されて国の制度になった。その後、1983年(昭和58年)技術士法の全面改正を経て長い間、技術士は一般の技術者とは違って、高等な資格のコンサルタント、という意識があった。
2000年(平成12年)の技術士法改正は、技術者資格の国際間の相互承認、つまり技術士を国際的に通用する技術者資格とする趣旨によるものとされる。その際、日本技術士会では、技術士の英語訳を、[ア]から[イ]に変更した。
この改正はAPEC(アジア太平洋経済協力)との関係で推進された。すなわち、科学技術白書の平成12年版において、技術士制度を取り上げて紹介している中で、「APEC技術者資格相互承認プロジェクトをはじめとする技術者資格の国際的な相互承認の急速な具体化」という表現があることから、この改正が急がれた様子がうかがえる。
この技術士法改正と同じ時期に、技術系の大学・高専の教育の資の保証を目指すJABEE(日本技術者教育認定機構)の制度が創設された。この認定は2001年にはじまり, JABEEが認定し文部科学大臣が指定した課程の卒業生は、技術士の第一次試験が免除されることになった。
2000年の技術士法改正には、技術者資格の国際間の相互承認と並ぶテーマとして、[ウ]の推進がある。すなわち、この改正で、技術士第一次試験の試験科目として新設された「適性科目」は「法第4章の規定の遵守に関する適性」に間するものであり、これが一般に倫理の科目として知られている。「法第4章の規定」では、「信用失墜行為の禁止」、「技術士等の秘密保持義務」、「技術士等の公益確保の責務]等々といった内容が規定されている。
ア…イ…ウ
(1)Professional Engineer(プロフェッショナル・エンジニア)…Civil Engineer(シビル・エンジニア)…職業の流動性
(2)Professional Engineer(プロフェッショナル・エンジニア)…Consulting Engineer(コンサルティング・エンジニア)技術者倫理
(3)Consulting Engineer(コンサルティング・エンジニア)…Professional Engineer(プロフェッショナル・エンジニア)職業の規制
(4)Consulting Engineer(コンサルティング・エンジニア)…Professional Engineer(プロフェッショナル・エンジニア)技術者倫理
(5)Civil Engineer(シビル・エンジニア)…Professional Engineer(プロフェッショナル・エンジニア)職業の流動性
解答例