スキルアップ>技術士補H19>2-1〜
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科学技術が進歩するに従い専門分野は細分化され高度化されてきた。この結果、多くの入は科学技術を利用することの是非に関して内容をよく理解できないままに、専門家の判断に委ねざるを得ない状況になってきており、その成果の出来、不出来や欠陥の影響を受けることになる。一方、科学技術は社会に受け入れられることによって初めて貢献できる。
そこで、公衆には科学技術に関してよく知らされた上で同意をするために「知る権利」がある。また、技術者は公衆が納得できるように説明する責任があり、そのための情報開示が求められる。
上記に関連した次の記述のうち、不適切なものを選べ。
(1)公衆は技術者に比べれば、科学技術の知識をほとんど持たない。公衆とは、よく知らされた上での同意を与える立場にないままに、その結果に影響される人々のことである。
(2)技術者は自分の専門分野に関しては専門家であるが、自分の専門分野を離れると公衆である。つまり、公衆といわれる人は常に決まっているのではなく、ある人が一方の観点からは専門家であるが、別の観点からは公衆となる。
(3)技術者が説明責任を遂行する努力をする一方で、公衆もまたそれを受け入れるための相応の努力をする必要がある。これが説明責任における対等の関係である。
(4)技術者が技術上の説明を熱心にしても、公衆が納得しない場合はしかたがない。
(5)技術者は他者に対する危害が及ばないように、公衆と使用者に対する説明責任を負っている。
解答例