スキルアップ>技術士補H19>2-11〜
2-15
相反するモラル上の責務と行動の問で、何を行うべきかを考える問題が相反問題である。相反問題について倫理的判断を下すうえで役立つ考え方に問するア)〜エ)の記述について、正しいものは○、誤っているものは×として、適切な組合せを(1)〜(5)の中から選べ。
ア)重みの大きい責務を優先することで、何をなすべきか判断が容易になることがある。例えば、安全優先か、利益優先か。
イ)ある汚染物質の排出基準を満たすうえで利用可能な技術には限界がある。そこで、新技術を開発して、排出抑制基準を満たす。このような方法は創造的中道法と呼ばれ、相反問題を解決する有効な方法の一つである。
ウ)次の3つの方法、すなわち、
(1)他の代替案より多くの功利を生むか
(2)費用に対して受益の大きいものを選ぶ
(3)どの方針にみんなが従えば功利が最大になるか
がある。これらは、功利主義の3つのテストと呼ばれるもので、複数の責務を総合的に判断し、とるべき行為を選ぶうえで有用である。
エ)「行為者として、受領者の立場・価値観・個人的感情に入れ替わっても自分の行為に同意できるか。」は、個人に対する尊重を確認する考え方の一つである。
ア…イ…ウ…エ
(1) ○ ○ ○ ×
(2) ○ ○ × ○
(3) ○ × ○ ○
(4) × ○ ○ ○
(5) ○ ○ ○ ○
解答例